2010年度版、アップしました。(2011年1月15日)


by lunaluni

なお・選 2008年度版

海外ミステリがんばれ。ということで。

いわゆるコージーミステリ、カバーがかわいらしく、ユーモア
があって、ロマンスがあって、お菓子やコーヒーや紅茶がで
てくる、というようなものが多いようだけれど、そういうのとは
ちょっと違う、なんとなく新しい感じに思えるミステリを選んで
みました。
すべて、ちょっと暗めで冬っぽく、似たような雰囲気かもしれ
ませんが。

●「狡猾なる死神よ」サラ・スチュアートテイラー
芸術家村で殺人が起き、墓石の図像の研究をしている大学
教授(二十八歳女性)が謎を解く。
芸術家村のクリスマス、個性的な人々がつどう屋敷、など、ちょ
っとクラシックな田舎のミステリみたいな雰囲気もいい。
あと、主人公の経歴が複雑で、心に闇を抱えている感じが好き。

●「大鴉の啼く冬」アン・クリーヴス
イギリス最北のシェットランド島の小さな村が舞台。
登場人物それぞれの背景がちゃんと描き込まれているのがよか
った。
それぞれに過去があり、思いがあり、という。
閉鎖的な地域社会のなかでもがく人。
そのもがく人がいることで、ちょっと風が通っているというか。

●「スリー・パインズ村の不思議な事件」ルイーズ・ペニー
カナダのケベック州ののどかな村で、老婦人が遺体で見つかる。
画家や詩人、芸術家など、のどかな村には似つかわしくないよう
な(?)個性的な登場人物たちの人となりがよく描かれていて。
個々の秘密が少しずつ明らかになっていくところもスリリング。
けっこう哲学的なところもあって、考えさせられたりもします。
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by lunaluni | 2009-01-02 21:59