2010年度版、アップしました。(2011年1月15日)


by lunaluni

シン@⊿S・選 2006年度

 2006はどうも絞りきれません。

 まず、昔の記憶を疼かせる三品。

「クライミング・フリー」
「剱岳 <点の記>」
「ウィルフレッドの山登り」

 どれも読んでいると、背筋がぞくぞくとしてくるし(風邪じゃないよ)、指先には岩肌の感触がよみがえり、足元ではアイゼンのくいこむきしみを感ずる。そういう3品、でも三つ目は絵本なんですがね。

 SFでは2品。

「日本沈没」
「コラプシウム」

 日本沈没の再読が今年のSF読みの一つの成果でした。今読んでも古びていないところが驚きであった。海外としては固くて柔らかいといった感じのこれがベストでしょうか、「銀河ヒッチハイクガイドシリーズ」が完訳されたのが次点と云う感じ。

 あんまり話題の本というのは、アマノジャクなんで敬遠するのですが

「博士の愛した数式」

 これは波長が合いました。自分のHPのほうの感想でも書いたのですが、この「博士」から、どうも父親を思い浮かべてしまうのですね。父は工学系の学者で、いつでもどこでも2Bの鉛筆で難解な数式をレポート用紙の上にひねりまわし、気がつくと、ソファに寝そべってうたた寝をしている。突然、気が向くと「造波抵抗」などについて解説をはじめる。まあ、父の場合、記憶は確かなのですが、たいていの場合アルコール漬けなので、不確かなこともある。

「YS-11」
「戦艦大和の遺産」

 この二品は技術屋として一般教養として知っておいたほうが良いというような感じですが、個人的にはこの著者のノンフィクションが非常に波長が合うので、見つけるとすかさず読むという感じです。どちらにもいえる共通項として「技術には不連続性はない」ということでしょうか。ワタシら、戦後教育世代は1945.8.15以前はゼロで、それ以後、すべてが始まったというような教育を受けてきましたが、戦争に負けたということ以外、なにも中断せず連続しているのだということが再認識させられます。
 最後に4品。

「硫黄島」
「ベトナム戦記」
「アパッチ・デビル」
「ペリー提督 海洋人の肖像」

 どれがどれということではないのですが、アメリカって昔から同じことばかりやってきたのですね。少しは歴史から学んで欲しいものです。
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by lunaluni | 2007-12-24 23:08