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2010年度版、アップしました。(2011年1月15日)


by lunaluni

なお・選 2006年度

 「航路」・「ドゥームズデイ・ブック」

 もう本当にいまさらで申しわけないですが、わたしにとってはコニー・ウィリスを読んだことが2006年のいちばんの収穫だった気が。

 考えてみたら、2006年に出た本はほとんど読んでないし、開拓した新しい作家というのもないんですねー、とほほ。

 SFが苦手なので、どんな評判もきく耳持たずだったんですが、もっと早く素直に人の意見をきいて読んでいればよかったなと、コニー・ウィリスにかんしては思いました。

 臨死体験とか、ペスト大流行の中世へのタイムトラベルとか、どうも話をきくと暗そうだし、実際に本を見ると異様にぶ厚くて上下巻だし、ずいぶん読むのをためらったんですが、勇気をだして読んでよかったー。いったん読みはじめたら、ユーモアがあって楽しくてスリリングで(スリリングすぎて眠れないほどこわい思いも)やめられなくなって。近年にない至福の体験をしました。それに、コニー・ウィリスのおかげで、彼女のほかの作品を読むことはもちろん、たとえば古典ミステリとかへ読書の幅がけっこう広がるかも、という気もしています。

 「笑うニューヨーク」シリーズ

 これも知ってる人はとっくに知っている、ニューヨーク在住の著者が書いたニューヨークについての笑えるエッセイ。わたしはじつに遅まきながら2006年にふと一冊本屋で手にとり、読み終わるなり出ているものすべてを買い集めたというわけで。ニューヨークにすごく興味があるわけでもないのに、それでもこんなにおもしろいなんて。最近、なにも考えずに楽しく読めるエッセイってないし。ただただ楽しく読んでいるだけなんだけど、じつはけっこう励まされてるなとも思ったりします。
by lunaluni | 2007-12-24 23:04