2010年度版、アップしました。(2011年1月15日)


by lunaluni

つじなが・選 2002年度

「航路」コニー・ウィリス

 十年に一度の傑作だと思います。物語の時に激しく、時に悠然とした流れの中にいつまでも浸っていたい。前作のタイム・トラベル物「ドゥームズデイ・ブック」も楽しかったです。

「A&R」ビル・フラナガン

ロック・ファンとして頬がゆるむのを止められない。ちょっと泣かせるラストもグッドでした。

「十八の夏」光原百合

これまでは「日常の謎派」の書き手としてくくられていた作者の「化けた」作品集。もはや浅田次郎を越えた一冊なのでは。

「樹上のゆりかご」荻原規子

 息詰まるような学園サスペンス物。サロメがモチーフとなっていて、折しも国立西洋美術館で展示されていたギュスターヴ・モローの絵も見に行けたのもよかった。

「生体肝移植」後藤正治

 ノンフィクションより「生体肝移植」を。医者、スタッフ、ドナー、患者など多角的な視点で描いています。臨床技術もノーベル賞の対象に加えてあげたい。

ほかには森絵都「DIVE!!」、ネビル・シュート「パイド・パイパー」、バーバラ・ヴァイン「煙突掃除の少年」、田澤拓也「百名山の人」、清水博子「ぐずべり」などが印象的でした。
ついでに漫画では高野文子「黄色い本」、秋山亜由子「虫けら様」、「遠藤浩輝短編集」、柏木ハルコ「花園メリーゴーランド」、漆原友紀「蟲師」などを楽しく読みました。
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by lunaluni | 2007-12-21 22:42