2010年度版、アップしました。(2011年1月15日)


by lunaluni

moto・選 2001年上半期

 ☆「錬金術師の帽子」三木卓(講談社)

打ち上げられた花火の
この世のものとは思えぬほどの凄絶な美しさ。

花火小説であり、中年小説であり青春小説であり、
きりきりと胸の締めつけられるような切ない恋愛小説であり、
ミステリーでもあり、ホラー小説でもあり、
暴力について、この世の闇について書かれた、

過激で内省的で幻惑的な小説。

 ☆「頭蓋骨のマントラ」エリオット・パティスン(ハヤカワ文庫)

ミステリー的にはさほどでもないのだが、
チベットという過酷な歴史を背負った国が舞台である点と、
チベットの牢獄に投獄されている
北京の元刑事である主人公の生き方が、

あの名作、M・C・スミスの
『ゴーリキー・パーク』や『ポーラー・スター』
の主人公・レンコ捜査官を髣髴とさせ、

自己の信念に従って、
孤独な闘いを闘い抜く姿は実に感動的。
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by lunaluni | 2007-12-20 00:51