2010年度版、アップしました。(2011年1月15日)


by lunaluni

なお選・2010年度

柴田よしき「小袖日記」
現代の普通のOLが源氏物語の執筆現場にタイムスリップして、っていう話。読みやすくて楽しかった。食糧事情が悪いとか衛生面でひどいとか、当時の衣食住についてそうなのかーと思ったことも多く、そして、考えてみれば、「源氏物語」ってめちゃめちゃ反フェミニズムなひどい話かも、と思ったり。

姫野カオルコ「ハルカ・エイティ」
昭和の女一代記ときくと、苦労に苦労を重ねてみたいなじめじめした話なのかと思っていたら、明るくてさわやかでよかった。著者の視線というか、二〇〇×年の視線で語られるところも、当時の社会状況を解説されているみたいで興味深かった。昔の日本の話とか女の大河小説みたいな話に興味が出てきたのはこの本がきっかけになった気もする。

水村美苗「本格小説」
わたしのオールタイムベストに入る小説かもしれない、と。なんで今まで読まなかったか、と。いつまでも読んでいたいとか思った。「嵐が丘」を下敷きに書かれたものだけれど、単なる恋愛ものではなく、戦後日本のすべてというものがつまっているような感じで読みごたえがあった。
ここから水村美苗コンプリートをめざし中。
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by lunaluni | 2011-01-15 01:49