2010年度版、アップしました。(2011年1月15日)


by lunaluni

cinnamon選・2010年度

*ボクの町

今風青年でチャラ男の高木正大。警視庁城西署 霞台駅前交番に巡査見習いとして赴任するも、赴任初日の朝から、警察手帳に元カノと撮ったプリクラを貼っ
ているのがバレて、いきなり大目玉を食らうような聖大。
聖大はとにかくよく叱られます。ドジばかりです。気合いが入っていないからミスもいっぱい。
聖大が先輩警官から「おまえは馬鹿か!」などと怒られるたびに、読んでいる私も心の中で「そうだそうだ、お前は馬鹿か!」と
繰り返したくなるくらい。
しかも早く手柄を立てて褒められたいので、職務質問をしたくてたまらない! 下心の塊のような聖大。(しかも職務質問の成功率と学生時代のナンパ成功率
をひかくするようなヤツ!)
でも、最後の方でちょっとだけ聖大も成長します。
人が成長するって、とっても時間が必要で、沢山の人が関わっているのも分かります。
それから、お巡りさんの毎日や小道具(?)が色々分かって面白かったりします。
聖大の成長を描いているものの、なかなか成長しない聖大に怒ったり笑ったり、つい一生懸命読んでしまう1冊。


*駆け込み交番

「ボクの町」で巡査見習いだった高木正大も、新米巡査になりました。今回も聖大のお話です。
新米巡査の聖大は、世田谷の閑静な住宅街にある交番に勤務することに。。。
霞台駅前交番時代のような派手さがない交番。不眠症のおばあちゃんの話し相手が一番のお仕事。
霞台駅前交番の忙しくて派手な毎日が懐かしくなっていた頃に、聖大、殺人犯を逮捕!
その頃から不眠症のおばあちゃん文恵さんとその仲間達が、聖大の周りに近づいて来て。。。
相変わらず叱られてばかりの聖大も、小さな仕事も文句言いながらもこなすようになり
文恵さんと仲間達との交流も持つようになって、ちょっと警官らしさが出てきました。
今回は閑静な住宅街ならではの事件が起きたり、最近新聞にも出てくるような事件も起きたりします。
相変わらずドジな聖大が、どう住民や事件と関わって行くのか。。。なかなか楽しみな2作目です。


*いつか陽のあたる場所で

場所は東京谷中。芭子(はこ)29歳と、綾香41歳。 ともに一人暮らし。
お互いに誰にも言えない過去を抱えています。谷中で新しい人生を始めようとしています。
2人は正反対な性格で、歳も離れているけれど、唯一気を許せる友達同士。
言えない過去で繋がっているから?!
テーマはとても重く、ラスト近くの芭子と芭子の弟とのやりとりは胸が苦しくなります。
でも、テーマの重さをずっと感じさせるということがないのが乃南アサのチカラなのかな?と思います。
新シリーズで、2作目は単行本で既に発売されているのですが、文庫になるのを待っているところです。
今後の芭子と綾香はどうなるの?
ついでに、あの高木正大が根岸警察署に移動になり、ここでも登場!
聖大の存在も、重さを薄めてる???
色んな人生があって、どこでそれが狂うかも分からなくて
色んなタイプの人もいて、日々の暮らし方も違って、ものの受け止め方も違って
だからいろーんな人生があるんだな~なんて思う作品です。



以上乃南アサ 3作品でした!
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by lunaluni | 2011-01-11 23:19